飯田市の高校で機械を学ぶなら？3学科を徹底比較！

長野県南部の飯田市には、「機械」の名を冠した学科を設けている高校が複数あります。機械や自動車に興味がある中学生にとって、どの学科を選ぶか迷うこともあるでしょう。

今回は、3つの学科を取り上げ、それぞれの特徴や進路傾向を比較しました。進路選択の参考になれば幸いです。

比較する3つの学科

• 飯田OIDE長姫高校 機械工学科
• 飯田OIDE長姫高校 電子機械工学科
• 下伊那農業高校 農業機械科

機械工学科（飯田OIDE長姫高校）

• 自動車を含む「ものづくりの基礎」を幅広く学べる学科
• 旋盤や溶接などの加工技術、CADによる設計など、多様な実習に取り組める。
• 卒業後は地元企業への就職、専門学校や大学への進学など、進路の選択肢が幅広く、就職・進学の両面に対応している。

機械分野の基本を学びたい生徒にとって最もスタンダードな選択肢。

電子機械工学科（飯田OIDE長姫高校）

• 機械と電気の両方を学べる、いわば「ハイブリッド型」の学科。
• 自動車の電子制御やロボット制御、マイコン、センサー技術など、現代産業に不可欠な知識を学べる。
• 進学志向が高く、3学科の中でも特に大学進学率が高いのが特徴。機械系・電気電子系どちらにも進学できる柔軟さが魅力。

EVやスマート技術に対応できる力を育み、幅広い学びができるのが強み。

農業機械科（下伊那農業高校）

• 自動車をはじめとした各種機械の整備を通じて、機械の基礎を実習を中心に学べる学科。
• 自動車整備士3級の受験資格が得られる点が大きな魅力。
• 「将来は自動車整備士に」という明確な目標を持った生徒にとっては最短ルート。
• 卒業後は毎年一定数の生徒が専門学校に進学し、整備士を目指している。

実技を重視し、自動車整備の現場を目指す生徒にぴったりの学科。

進路実績比較（直近3か年の合計）

学科	4年制大学	短大・各種学校	就職
長姫 機械工学科	15名	39名	61名
長姫 電子機械工学科	37名	31名	30名
下農 農業機械科	7名	46名	42名

• 機械工学科は進学と就職の両方が見られるバランス型の進路傾向。
• 電子機械工学科は３学科の中で最も進学率が高く、特に大学への進学者が多い。
• 農業機械科は専門学校進学と就職に強く、実務志向の傾向がうかがえる。

まとめ：どの学科が自分に合っている？

興味のある学校・学科が見つかったら、ぜひ学校説明会や体験入学に参加してみてください。
実際に学校の雰囲気を感じたり、自分の進みたい方向と合っているかを確かめる良い機会になります。

また、自動車に興味がある人には、電気系の学科も選択肢としておすすめです。
近年の自動車は、機械だけでなく電子制御や電装技術が重要な役割を担っており、電気の知識も欠かせないものとなっています。

進路に迷ったときは、自分が将来どんなことをやりたいのか、何に興味があるのかをしっかり見つめ直してみましょう。
それぞれの学科には魅力があり、自分の目的に合った学びを選ぶことが、後悔のない進路選択につながります。